曼荼羅をデジタル技術と職人技で再現 【真言宗総本山 金剛峯寺 透過曼荼羅演出装置】






世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中心「高野山真言宗総本山金剛峯寺」近くの「大師教会本部」エントランスに「平成大師教会曼荼羅」の名称で、平成15年7月に設置されました。
現在、線で描かれた「曼荼羅」はほとんど存在せず、新たに、それをデジタル処理で忠実に再現し、ガラス細工の古典的な技法である「エッチング処理」で、この線を再現しました。線の太さは、もっとも細いものは0.5mm程度で、これを再現するには高度な「職人技」を必要としました。
構造としては、厚さ10mmの「高透過ガラス(透明度が通常のガラスよりも高い特殊なガラス)」を3枚重ね、その切り口に高輝度LEDを配置し、「仏教の教えに則った光の表現」を、オリジナルプログラムにより再現しました。曼荼羅は「胎蔵界」「金剛界」の2枚1セットとなっています。
計画から竣工まで1年を要する大型プロジェクトで、その中心的な部分を担当させていただきました。

ベース 高透過ガラス 高さ2.4m×巾2.0m×厚さ10mm
京都・西陣織の絵柄を布に転写する際に使用する版下シートを使用し、エッチング技術による加工を施す。
LED 3枚1セットの曼荼羅に対し、使用しているLEDは4326個で、その1つ1つのLEDに対して、光をコントロールする制御装置から信号が送られ、様々な色の変化が生まれます。色の変化は、ショートムービーをご覧ください。

■Short Movie-1 (○○曼荼羅) 9.3MB
■Short Movie-2 (○○曼荼羅) 9.3MB
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ハウジング スチールメラヤキ製
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